特集 最新の心房細動薬物治療
8.抗凝固薬に伴う出血性合併症のリスク評価と対策
三間洋平
1
,
矢坂正弘
2
1独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター臨床研究センター 脳血管・神経内科
2独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター臨床研究センター 脳血管・神経内科 科長
pp.931-936
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503931
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非弁膜症性心房細動(NVAF)に対する非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(non-vitamin Kantagonist oral anticoagulants:NOAC)による抗凝固療法は,ワルファリンと比較して大出血リスクは同等~低く,頭蓋内出血リスクは大幅に低いことから,NOACは安全性に優れた薬剤と言える。しかし出血イベントがなくなる訳ではないので,その抑制のためには症例ごとに出血リスクを評価し,薬剤の適切な選択ならびに厳格なリスク管理が不可欠である。