特集 最新の心房細動薬物治療
7.抗Xa阻害薬 (リバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバン)
是恒之宏
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1独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター 臨床研究センター・臨床研究センター長
pp.923-930
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503923
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2011年に登場した,非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(NOAC)も,多剤より選択できる時代となった。中でも抗Xa阻害薬はリバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバンの3剤が発売されたが,それぞれの薬剤には薬理学的特徴,服薬回数,体内動態の違いがある。これまでワルファリンとの比較において,頭蓋内出血が少なく,脳梗塞予防効果は同等であること,食事や他の薬剤との相互作用が少ないこと,効果発現が速やかであることなどの利点は広く理解されるところである。
ここでは,もう少し深く薬剤の薬理学的特徴を紹介し,臨床試験のメタ解析とそれぞれの薬剤の特徴との相違を見ることにより,どのように頭を整理して使い分けたらいいかを考えてみよう。