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アークレイ遺伝子検査シンポジウム2015個別化医療で高まる分子病理診断の重要性 正確な遺伝子検査をチーム医療で推進
pp.858-865
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503858
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臨床検査機器メーカーのアークレイは2月7日,京都市内の同社京都研究所で「アークレイ遺伝子検査シンポジウム2015」を開催した。遺伝子解析技術の長足の進歩により,患者個々の病態に即した個別化医療は,臨床現場にますます浸透しつつある。特に癌の領域では,遺伝子変異をターゲットにした分子標的治療薬が,数多く上市されていることを受け,特定患者での延命率が飛躍的に向上している。一方,その薬剤が効果を発揮する患者を,迅速かつ確実に抽出する分子病理診断の重要性も,日増しに高まってきている。個別化医療の時代にあっては,病理診断は治療の成否に直結しており,如何に正確な遺伝子検査を行うかが,患者の予後を左右するとすら言えるだろう。シンポジウムでは,病理診断分野で遺伝子検査に積極的に取り組んでいる臨床医や病理医,臨床検査技師から,各施設での現状報告や,これからの分子病理診断に対する提言が行われた。