学会だより 第57回日本血液学会総会
"アポトーシス","遺伝子治療"テーマに公募シンポジウム
堀田 知光
1
1名古屋大学医学部第一内科
pp.1148
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902623
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第57回日本血液学会総会は1995年6月29日~7月1日に名古屋市国際会議場において藤田保健衛生大学医学部内科平野正美教授を会長に開催された.
初日に行われた会長講演は"造血器腫瘍の化学療法"と題して教室で診療した急性白血病および悪性リンパ腫のうちさまざまな条件で治療研究の対象から除外されたいわゆる"影"の症例をも含めた全症例の治療と予後の実体に触れ,さらに欧米の大規模治療研究が成績の普遍性,層別化の必要性,比較試験への関心を高めたが,全体からみればいまだ根治率の低い悪性腫瘍において"安易に""標準治療"の考え方を導入したことを批判的に検証されたことが印象的であった.
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