連載 薬剤師が知っておくべき臓器別画像解析の基礎知識 51
9.肝臓分野 3)転移性肝癌の画像診断
山際訓
1
,
寺井崇二
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
2新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野 教授
キーワード:
転移性肝癌,乏血性腫瘍,ダイナミックCT,EOB-MR
Keyword:
転移性肝癌,乏血性腫瘍,ダイナミックCT,EOB-MR
pp.837-841
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503837
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肝臓は転移性腫瘍の好発臓器であるが,その多くは血行性の転移であり,大腸癌などの消化管癌に加えて膵癌,乳癌,肺癌など,あらゆる臓器からの転移先となる。消化器癌はそのほとんどが腺癌であり,基本的には乏血性腫瘍であるが,神経内分泌腫瘍や消化管間質腫瘍などでは多血性を示し,肝原発の肝細胞癌との鑑別が必要となる。各種画像診断モダリティを相補的に活用するとともに,背景肝疾患の有無や腫瘍マーカーなどにより鑑別を進める。