第 II 部 注目の新薬
〔クロライドチャネルアクチベーター〕「アミティーザ®カプセル24μg」
中島淳
1
1横浜市立大学附属病院消化器内科・教授/内視鏡センター・センター長
pp.304-313
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413304
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わが国において実に32年ぶりの新規作用機序を有する慢性便秘治療の新薬,ルビプロストン(アミティーザ®)は,世界初のクロライドチャネルアクチベーターである。約60%の患者で24時間以内に自発排便が認められ,自発排便回数が有意に増加(プラセボ比較)した。さらに便秘に伴う諸症状が改善し,長期にわたり改善効果が維持した。主な副作用は下痢(約30%),悪心(約23%)であったが,そのほとんどが軽度であり,減量・休薬により回復した。