第 I 部 新薬創出に向けた日本の戦略
3.臨床研究拠点等整備事業と新薬創出
角栄里子
1
,
笠井宏委
2
1京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター早期臨床試験部
2京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター開発企画部
pp.253-257
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413253
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本邦における臨床研究・治験を推進するための施策は,2003年以降,主として企業主導治験の活性化のための計画から着手されはじめ,その後,臨床研究を医療機関で企画・立案するための体制整備を含めて実施されている。新薬等創出を目的とした医療開発においては,試験計画書の立案・データ管理や解析などの臨床試験の計画・管理機能と,多施設臨床試験を高品質に実施できる実施医療機関間の調整を目的とした事務局機能が必要である。アカデミアにおける臨床研究拠点は,その両方の機能を担う医療機関として推進していくことが期待される。