連載 薬剤師による処方設計〈28〉
名古屋記念病院薬剤部のantimicrobial stewardshipへの取り組み
和知野千春
1
,
田尻千晴
1
,
湯浅周
2
1名古屋記念病院薬剤部[感染対策チーム]
2名古屋記念病院薬剤部[感染対策委員会,抗菌化学療法認定薬剤師]
pp.2485-2490
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102485
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Antimicrobial stewardship(AMS)ガイドラインは,抗菌薬適正使用を強化するための組織的プログラムの指針とされ,近年日本においても注目されている。このガイドラインの目的は,抗菌薬の使用による副作用や耐性菌の出現を最小限にし,患者の予後を改善すること,また患者ケアの質を落とさずに医療費を抑制することとしている。
本稿では,名古屋記念病院薬剤部におけるAMSの実施状況および抗菌薬適正使用推進の更なる取り組み,「腎機能別バンコマイシン初期投与設計に関する研究」を報告する。