特集 パーソナルゲノム時代における倫理的課題
7.消費者直販型(DTC)遺伝学的検査の動向と倫理的枠組み
堤正好
1
1株式会社 エスアールエル 学術企画部学術情報グループ
pp.969-975
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403089
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消費者直販型(DTC:Direct To Consumer)遺伝学的検査は,さまざまなルートと方法で提供されており,現在は多数の企業が参入の機会を虎視眈々とうかがう第二の黎明期にあると言える。その現状については,これまでほとんど明らかにされずにきたが,2013年2月に公表された「経済産業省 平成24年度中小企業支援調査(個人遺伝情報保護の環境整備に関する調査)(遺伝子検査ビジネスに関する調査)報告書」1)により,はじめてその実施状況の概要が明らかとなってきた。また,DTC遺伝学的検査に関わる多数の課題も明らかとなってきたため,本稿では倫理・規制面における枠組み・規制のあり方等に関する私見を述べる。