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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
軸索・興奮性膜作用薬
DDT
dichloro-diphenyl trichloro-ethane
村上 誠
1
Makoto Murakami
1
1理化学研究所昆虫薬理
pp.410-411
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904619
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■特性
DDTの殺虫作用は1939年に発見され,その昆虫に対する強い毒性,ヒトおよび動物に対する低毒性,広い殺虫スペクトル,残効性,製剤化および散布法の容易さ,低価格の故に最も著名な殺虫剤の一つとして広く用いられるようになった。特にマラリアの流行阻止に果たした功績は大きい。しかし,生態系において分解されにくく,環境に長く残留する性質を持っているため,特に欧米およびわが国などの先進諸国では強い批判にさらされるようになった。
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