特集1 薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂の目指すもの
2.薬剤師教育の充実とは 3)薬局薬剤師と薬学教育
鈴木匡
1
1名古屋市立大学大学院薬学研究科臨床薬学教育研究センター・教授
pp.73-75
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201401073
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今回の薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂案では,従来の薬学教育と実務実習が一本化され,実習においても病院・薬局が一本化されて提示された。薬学臨床教育,特に実務実習においては,10年後の薬剤師業務を想定した「薬剤師として求められる基本的な資質」に基づく到達目標が掲げられ,薬剤師の主体的な薬物療法の実践能力と,チーム医療,地域保健への参画能力修得に大きく力点が置かれている。これを受けて,今後,薬局薬剤師業務のさらなる拡大とレベルアップが必要となる。薬局薬剤師業務の発展は,6年制薬学部教育にとって重要な意義を持っており,社会のニーズに対応した薬局薬剤師の輩出こそ今後の薬局にとって必須の課題である。