連載 薬剤師が知っておくべき臓器別画像解析の基礎知識 33
6.腎臓分野 3)多発性嚢胞腎と腎嚢胞の画像診断
武藤智
1
1帝京大学医学部泌尿器科学・准教授
キーワード:
多発性嚢胞腎,単純性腎嚢胞,CT,MRI,MRA
Keyword:
多発性嚢胞腎,単純性腎嚢胞,CT,MRI,MRA
pp.2083-2087
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201309005
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多くの腎疾患が嚢胞を形成し,その鑑別に画像診断は重要な役割を担う。代表的な常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は,最も頻度の高い遺伝性疾患である。その診断に画像診断は必須であり,本邦では家族歴と併せた診断基準が用いられている。その他に,常染色体劣性多発性嚢胞腎(ARPKD)も含めた他の腎嚢胞性疾患との鑑別,合併症の確定診断にも画像診断が極めて重要である。