特集 実践!感染症の治療と制御
3.抗菌薬のPK-PD~腎障害時を加えて~
森田邦彦
1
,
松元加奈
2
1同志社女子大学薬学部臨床薬剤学 教授
2同志社女子大学薬学部臨床薬剤学 専任講師
pp.1677-1683
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201307063
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抗菌薬は,〈1〉血中濃度のピーク値(Cmax)と最小発育阻止濃度(MIC)の比(Cmax/MIC)をパラメータとするタイプ,〈2〉投与後24時間の血中濃度‐時間曲線下面積(AUC24)とMICとの比(AUC24/MIC)をパラメータとするタイプ,あるいは〈3〉血中濃度がMICを超えている時間が投与間隔に占める割合(%T> MIC)をパラメータとするタイプのいずれかに分類される。〈1〉の典型例としてアミノグリコシド系,〈2〉の典型例としてニューキノロン系,〈3〉の典型例としてカルバぺネム系の抗菌薬を取り上げ,それぞれの適正投与のあり方,ならびに患者腎機能低下時の留意点を解説する。