特集 在宅医療の現状と今後の展望
4.在宅医療におけるかかりつけ医の役割
野中博
1
1社団法人 東京都医師会・会長
pp.1091-1095
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304091
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住み慣れた地域での生活を望み,医療を必要とする患者や家族の希望を実現する在宅医療は,これからの超高齢化社会において不可欠である。この在宅医療では,患者の生活を支える視点からの医療提供が必要であり,また多職種協働による家族への支援も必要である。そして,在宅療養者の病状が急変した際の緊急往診体制や入院病床の確保,地域の病院との連携体制も不可欠である。さらに,住み慣れた地域での多様な居宅での看取りを患者が希望するのであれば,実現する必要がある。これらを実現するためには「かかりつけ医」が重要となる。