連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(78)
外来における薬剤師糖尿病自己注射指導
髙梨愛
1
1独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院薬剤部
pp.735-740
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201302155
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患者が自身の疾患や使用薬剤を正しく知り,どのような状況下でも有効かつ安全に薬物治療が継続できるよう指導することは,薬の専門家である薬剤師の使命であり,特に糖尿病治療においてその重要性は高い。薬剤師の強い思いから,横浜労災病院では,2011年11月より,従来の糖尿病集団指導に加え,週1回,薬剤師による外来での個別指導を開始した。対象は内分泌・代謝内科の糖尿病自己注射製剤・血糖自己測定(SMBG:self-monitoringof blood glucose)新規導入患者で,医師による事前予約制である。日本糖尿病療養指導士(CDEJ:Certified Diabetes Educator of Japan)の薬剤師5人が担当し,操作手技に加え,糖尿病の病態生理や各薬剤の特性,低血糖,シックデイ,併用薬剤等,総合的に指導する。2012年6月までに,延べ29人の患者を指導し,現在,業務拡大を計画している。