特集 代謝性疾患と皮膚病
臨床例
自己注射指導により縮小したインスリンボール
樋口 哲也
1
,
安部 文人
,
三津山 信治
,
木村 雅明
,
永山 大二
1東邦大学医療センター佐倉病院 皮膚科
キーワード:
Congo Red
,
Insulin
,
Insulin抗体
,
患者教育
,
染色
,
皮下注射
,
糖尿病-2型
,
免疫組織化学
,
アミロイドーシス-限局性
,
アミロイドーシス-皮膚
,
皮膚結節
,
腹部CT
Keyword:
Congo Red
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Insulin
,
Insulin Antibodies
,
Immunohistochemistry
,
Injections, Subcutaneous
,
Patient Education as Topic
,
Staining and Labeling
pp.629-632
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017263811
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<症例のポイント>2型糖尿病に対し30年以上インスリンの自己注射を継続していた左右下腹部に皮下結節を生じた。つまみやすく痛みがないことから同部位への自己注射を継続し、インスリンがアミロイド変性したインスリンボールとして形成された。インスリンボールへの注射ではインスリンの効果が減弱し、部位を外れると低血糖になったため血糖不良例としていて見過ごされていた。診断確定し適切なインスリン注射指導により、4年後の時点で結節は縮小していた。
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