発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201302063
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医薬品の適正使用は,患者の安全性確保はもとより,不要な医療費の削減に大きく貢献 する。薬物治療に関し,根拠に基づき評価した情報を普及させ,患者の安全性担保と費用 対効果を考慮した処方の改善は,喫緊の課題である。その方策の一つとして,Academic Detailingが注目されている。Academic Detailingとは,「医療関係者,とりわけ処方医 が薬物治療に関する有効性・安全性・費用対効果を考慮した適切な臨床上の判断が行えることを目的とした,訓練を受けたAcademic Detailerによる支援・推進活動」のことを言う。 海外で活躍しているDetailerは,臨床薬剤師やその経験者が多い。国内でも評価情報の共通基盤の構築とともに,Academic Detailingの重要性が認識され,6年生薬学教育を終えた薬剤師たちの活躍の場が広がることで,さらなる社会的な貢献ができることを期待したい。