消化管ポリポーシス-診断と治療の進歩
小腸の消化管ポリポーシスにおける内視鏡的治療
坂本 博次
1
,
矢野 智則
1自治医科大学 内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
開腹術
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
腸ポリープ
,
小腸疾患
,
内視鏡的粘膜切除術
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Intestinal Polyps
,
Laparotomy
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Adenomatous Polyposis Coli
pp.307-312
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016299286
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小腸の消化管ポリポーシスに対する内視鏡的治療は,おもに(1)発癌の予防,(2)腸重積や出血など,ポリープ増大による症状を予防する,という二つの観点から行われる.Peutz-Jeghers症候群の小腸ポリポーシスはポリープ増大による腸重積や出血などの症状が問題になるため,これらの合併症や開腹手術の予防のために小腸内視鏡による内視鏡的治療が行われている.家族性大腸腺腫症では大腸だけでなく,十二指腸・小腸にも腺腫を認めることがあり,症例によっては多発する.十二指腸・小腸腺腫に対し,発癌リスク軽減を期待して内視鏡的治療が試みられている.
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