炎症性腸疾患の画像診断modality
大腸内視鏡 NBI
渡辺 憲治
1
,
萩原 良恵
,
森本 謙一
,
野口 篤志
,
鎌田 紀子
,
十河 光栄
,
山上 博一
,
藤原 靖弘
,
荒川 哲男
1大阪市立大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
大腸内視鏡法
,
大腸内視鏡
,
狭帯域光観察
,
腸洗浄
Keyword:
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Colonoscopes
,
Narrow Band Imaging
pp.113-117
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014161258
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本邦で開発されたNarrow Band Imaging(NBI)の炎症性腸疾患(IBD)における有用性と課題を述べた.現状ではIBDにおけるNBIの有用性は,活動性病変の把握よりもサーベイランスに可能性がある.そのサーベイランスの一連の観察方法を鑑みると,NBI観察には拡大内視鏡を用いるべきである.寛解期の潰瘍性大腸炎長期経過例に対し,全大腸NBI観察でsurface patternに注目してIBD関連の癌ないしdysplasia(colitis associated cancer/dysplasia;CC/D)の可能性がある所見を拾い上げることで,サーベイランスに要する時間を短縮できる可能性がある.クローン病肛門管腫瘍のサーベイランス法は未確立であるが,潰瘍性大腸炎に対しては新NBIシステムの登場で,さらに一般化しやすくなることが期待できる.
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