慢性腎臓病と老化-Phosphate connection
慢性腎臓病における予後規定因子としてのリン
谷口 正智
1
1九州大学 大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
生物学的マーカー
,
血液透析
,
コホート研究
,
腎不全-慢性
,
リスク
,
リン
,
低リン酸血症
,
慢性腎臓病
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Risk
,
Biomarkers
,
Cohort Studies
,
Hypophosphatemia
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Fibroblast Growth Factor 23
,
Phosphorus
pp.49-56
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015127399
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慢性腎臓病において,血清リン濃度と生命予後は密接な相関を示すことが多数報告されている.また,腎機能正常者においても血清リン濃度と心血管病発症リスクの関連が報告されており,疫学研究の結果からも,高リン血症のみならずリン負荷自体が生体毒性をもつ可能性が示唆される.さらに,生体のリン負荷の指標と考えられるFGF23についても生命予後との強い関連が多くのコホート研究で報告され,リンを含めたミネラル骨代謝異常への対策が慢性腎臓病患者の予後の改善に直結する可能性が高い.
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