骨と多臓器連関
骨と呼吸器疾患
渡部 玲子
1
,
岡崎 亮
1帝京大学ちば総合医療センター 第3内科
キーワード:
Steroids
,
ビタミンD欠乏症
,
危険因子
,
気道疾患
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
骨
,
酸素欠乏
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Hypoxia
,
Bone and Bones
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Respiratory Tract Diseases
,
Steroids
,
Vitamin D Deficiency
,
Bone Density
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Osteoporotic Fractures
pp.165-168
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2014192921
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慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)は,肺の炎症性疾患であるが,肺以外にもさまざまな全身併存症をもつことから,現在では全身性疾患として捉えられている.その併存症の一つが骨粗鬆症であり,椎体骨折や低骨密度が高率に合併する.その病態の詳細は明らかになっていないが,慢性炎症やステロイド使用,ビタミンD不足,低酸素血症など,さまざまな因子がリスクとして考えられている.本邦における最大の問題点は,その認知度が非常に低く,適切な治療介入がほとんど行われていないことである.COPDに合併する骨粗鬆症は,QOLのみならず呼吸機能そのものをも低下させる.したがって,その病態の解明とそれに基づく適切な介入が望まれる.
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