海外に行くと言われたら-渡航前後の医学的問題について 基礎疾患を有する人の渡航
呼吸器疾患を有する人の渡航
荒野 直子
1
,
佐藤 匡
1順天堂大学医学部附属浦安病院 呼吸器内科
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
気圧
,
気胸
,
気道疾患
,
酸素飽和度測定
,
酸素吸入療法
,
喘息
,
肺高血圧症
,
酸素欠乏
,
リスク評価
,
リンパ脈管筋腫症
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
旅行医学
,
飛行機旅行
Keyword:
Air Pressure
,
Hypoxia
,
Asthma
,
Hypertension, Pulmonary
,
Oximetry
,
Oxygen Inhalation Therapy
,
Pneumothorax
,
Respiratory Tract Diseases
,
Sleep Apnea Syndromes
,
Lymphangioleiomyomatosis
,
Risk Assessment
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Travel Medicine
,
Air Travel
pp.961-964
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209340
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航空機での渡航の場合,気圧の変化による低酸素血症,閉鎖腔内の気体の体積の増加が問題となる.機内で酸素投与が必要になるか否か,事前の評価が重要である.海抜レベルでのSpO2,6分間歩行でのSpO2,HASTが有用である.機内や渡航先で酸素投与や持続的陽圧換気(CPAP)が必要な場合は,あらかじめ航空会社や旅行会社を通じて準備しておく必要がある.船での渡航の場合は過去に感染症が流行した事例がある.呼吸器疾患を有する患者が呼吸器感染症を併発した場合は致死的になることがあり,注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017