消化管出血に対する診療-JGESガイドラインをふまえて
消化性潰瘍出血へのアプローチ
坂田 資尚
1
1佐賀大学 医学部内科
キーワード:
Epinephrine
,
インターベンショナルラジオグラフィー
,
消化性潰瘍出血
,
電気凝固
,
内視鏡的止血
,
Proton Pump Inhibitors
Keyword:
Epinephrine
,
Electrocoagulation
,
Peptic Ulcer Hemorrhage
,
Radiography, Interventional
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Proton Pump Inhibitors
pp.307-313
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017145698
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日本消化器内視鏡学会(JGES)ガイドラインでは,上部消化管出血の評価と初期治療,内視鏡的止血法の選択や止血後の管理について記載している.消化性潰瘍出血に対する止血術の第一選択は内視鏡的止血術であり,さまざまな方法が考案されている.いずれも高い一次止血率であるが,それぞれの特徴を理解し状況に応じた最適な止血法を選択する必要がある.また,内視鏡的止血術を行う前には,バイタルサインを安定化させ,止血後は酸分泌抑制薬の投与を行うことが推奨されている.再出血の危険因子を有する症例にはsecond-look内視鏡を考慮し,止血困難例では外科医や放射線科医と連携し速やかに外科手術やinterventional radiologyに移行する.
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