B型肝炎-根絶に向けて
B型肝炎の検査と予後予測 HBV遺伝子型と病型・予後
是永 匡紹
1
,
杉山 真也
,
溝上 雅史
1国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター
キーワード:
ウイルス遺伝子
,
遺伝子型
,
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
酵素抗体法
Keyword:
Genes, Viral
,
Hepatitis B
,
Hepatitis B virus
,
Immunoenzyme Techniques
,
Genotype
pp.295-300
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016206710
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B型慢性肝炎の治療の目標は,B型肝炎ウイルス(HBV)の完全排除が困難な現時点では,ウイルス量を一定以下に持続的に抑制させることにより肝炎を寛解状態に導くことにある.本項では海外のガイドラインを考察した.genotypeの分布には世界的な地域間差が認められ,また,治療薬に対する認可状況も異なるため,ガイドラインの作成には単純化が困難な場合があることも,考慮すべきと考える.いずれのガイドラインにおいても,治療対象者の選択においては,HBe抗原,HBV?DNA量,ALT値,肝線維化などが考慮されている.また,核酸アナログ製剤の選択に関しては,エンテカビルあるいはテノホビルを第一選択薬として推奨している.
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