有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン-内視鏡検診時代の新たなる幕開け
ガイドライン改訂版作成の考え方
祖父江 友孝
1
1大阪大学 大学院医学系研究科環境医学
キーワード:
集団検診
,
診断サービス
,
癌医療施設
,
厚生労働省
,
診療ガイドライン
,
アメリカ
,
腫瘍の早期診断
Keyword:
Cancer Care Facilities
,
Diagnostic Services
,
Mass Screening
,
United States
,
Practice Guidelines as Topic
,
Early Detection of Cancer
pp.119-123
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164616
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ガイドラインは「推奨」を含み,「系統的レビュー」による「利益と不利益の評価」に基づいて決定される.この際,対象とするがん検診が普及しているか否かは,判断基準には含まれない.わが国では,厚生労働省研究班によるがん検診有効性ガイドラインが,がん予防指針につながる仕組みとして構築されているが,ガイドライン作成にかかわる組織体制には不十分な点がある.また,複数の機関が同一の課題についてガイドラインを作成し,推奨の結果が各ガイドラインで食い違う場合,ガイドラインの作成過程を一定の基準で吟味したうえで,比較検討する必要がある.
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