胃癌に対するESD/EMRガイドライン-正しい理解・運用のために
診療ガイドラインの評価とより良いガイドラインを作るための展望
吉田 雅博
1
1国際医療福祉大学化学療法研究所附属病院 人工透析・一般外科
キーワード:
EBM
,
診療ガイドライン
Keyword:
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
pp.701-706
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015257344
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診療ガイドラインは,作成(改訂)公開の後に,普及,利用(導入),評価の各過程が重要である.ガイドライン普及・導入のための工夫としては,インターネット公開,学術論文(日本語・英語),ダイジェスト版,リーフレット作成,学会での広報,アプリ作成などがある.有用性評価として,ガイドライン内容の実臨床からの評価を行うことも重要である.アンケート調査や,DPCデータを利用する報告もある.より良いガイドラインへの改訂の方法としては,学会・研究会の常設委員会において,情報収集と評価を継続的に行うことが望ましい.また,改訂作業の際には,前版の内容を診療ガイドライン評価ツールであるAGREE II評価し,改訂の一つの資料とすべきである.
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