超高齢化社会に向けた大腸内視鏡検査
生命予後からみた内視鏡治療方針
梅村 賢
1
,
高木 承
,
島田 剛延
,
志賀 永嗣
,
木内 喜孝
,
渋谷 大助
,
下瀬川 徹
1みやぎ県南中核病院 消化器内科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
大腸内視鏡法
,
死亡率
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
大腸腫瘍
,
追跡研究
,
治療成績
,
大腸切除
Keyword:
Colonoscopy
,
Follow-Up Studies
,
Lymphatic Metastasis
,
Liver Neoplasms
,
Mortality
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.85-90
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015152808
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内視鏡治療に関与する早期大腸癌のうち大腸SM癌における生命予後からみた内視鏡治療方針を検討した.対象の局所切除後経過観察施行後に発生した大腸癌死亡例の病理組織学的所見を検討すると全例追加腸切除適応であった.また,65歳以上の高齢者における他病死は大腸癌死の3倍多かった.生命予後からみた大腸SM癌の治療方針は初回に内視鏡治療を施行し,内視鏡切除標本の病理組織学的所見から追加腸切除を考慮する所見があれば外科的根治術を追加施行することが望ましいが,高齢者大腸SM癌は病理組織学的所見から追加腸切除を考慮する所見を認めていたとしても,外科的根治術施行困難な全身状態の場合は経過観察とする治療方針は容認可能である.
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