超高齢者の消化器疾患-その特徴と治療上の注意
超高齢者における大腸疾患の特徴と治療
西田 淳史
1
,
長谷川 大
,
安藤 朗
,
藤山 佳秀
1滋賀医科大学 消化器内科
キーワード:
加齢
,
結腸憩室症
,
結腸憩室炎
,
大腸疾患
,
死亡率
,
消化管出血
,
大腸炎-虚血性
,
大腸腫瘍
,
大腸切除
Keyword:
Aging
,
Diverticulitis, Colonic
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Mortality
,
Colorectal Neoplasms
,
Colitis, Ischemic
,
Diverticulosis, Colonic
pp.429-434
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015186583
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日本の高齢化は,世界でもっとも急速に進行している.高齢になると,消化器系臓器を含めた各臓器にさまざまな変化が認められるようになる.高齢者では,加齢に伴う特徴的な生理的変化があり,また心疾患,糖尿病,高脂血症などの基礎疾患を複数有している場合が多く,それらの各疾患に対して多種類の薬剤を服用している.大腸疾患においても,超高齢になるに従いその罹患率が増加する疾患がある.代表的なものとしては,虚血性大腸炎,大腸憩室,大腸癌などが挙げられ,これらの疾患においても高齢者に特徴的な点を有する.このように,超高齢者の疾患においては,複数の因子が関与していることを理解して,診療にあたることが重要である.
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