小児の消化器内視鏡診療
緊急対応 小児の消化管異物
平本 智樹
1
,
渡邉 千之
,
隅岡 正昭
1広島県立広島病院 内視鏡内科
キーワード:
消化器疾患
,
食道疾患
,
消化器系内視鏡法
,
粘膜
,
異物誤飲
Keyword:
Esophageal Diseases
,
Digestive System Diseases
,
Mucous Membrane
,
Endoscopy, Digestive System
pp.359-365
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015168976
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小児の内視鏡領域において,上部消化管異物は比較的よく遭遇する病態の一つである.身近にある飲み込みやすいものを誤飲する傾向にあり,ほとんどが6歳未満の未就学児で,3歳以下の乳幼児が半数以上を占める.消化管異物のほとんどは自然排泄するとされているが,消化管穿孔や閉塞などを起こす症例も報告されており,異物の種類や形態・存在部位・誤飲後の経過時間などから速やかに内視鏡的異物摘出術の緊急性を判断する必要がある.また,成人と比較し小児の消化管は内腔が狭く壁が薄く脆弱であるため,内視鏡的異物摘出時にはより慎重な操作が求められる.
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