適正な輸液とは何か? 栄養輸液
アミノ酸製剤・脂肪製剤の使い分け
伊地知 秀明
1
1東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部
キーワード:
Amino Acids
,
静脈栄養
,
静注用脂肪乳剤
,
投薬計画
,
経口投与
,
輸液療法
,
肝不全
,
中心静脈栄養
,
腎機能障害
,
肝不全用アミノ酸製剤
,
高カロリー輸液用総合アミノ酸液
,
腎不全用アミノ酸製剤
Keyword:
Administration, Oral
,
Amino Acids
,
Drug Administration Schedule
,
Fat Emulsions, Intravenous
,
Parenteral Nutrition
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Liver Failure
,
Renal Insufficiency
pp.115-120
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
静脈栄養においては,糖質・アミノ酸・脂肪をバランスよく投与することが必要である.栄養の投与ルートとして消化管を優先するが,静脈栄養を必要に応じ,時機を逸せず行うことが重要である.アミノ酸は蛋白質合成のために必要な栄養素であり,十分なエネルギー供給とともに投与されることが重要である.腎不全・肝不全の患者においては,窒素負荷の軽減を考慮し,病態に応じて適切なアミノ酸製剤を使用する.脂肪製剤は,糖質に偏らないエネルギー投与と必須脂肪酸欠乏の防止のために必要であり,投与速度と感染予防に留意して投与する.末梢静脈から輸液を行う場合も,静脈栄養の必要性を考慮する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017