肝硬変-診断と治療の進歩
肝硬変の診断とステージ分類
橋本 直明
1
,
光井 洋
1東京逓信病院 消化器内科
キーワード:
画像診断
,
肝硬変
,
血液化学分析
,
重症度指標
,
発癌
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Diagnostic Imaging
,
Liver Cirrhosis
,
Severity of Illness Index
,
Carcinogenesis
pp.395-402
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014161240
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肝硬変とは,慢性肝疾患の終着点であり,表面凹凸で,組織学的に小葉構造の改築,偽小葉結節を認める状態である.すなわち,肝硬変とは形態学的な診断名である.肝硬変の診断は,腹腔鏡,肝生検が望ましい.日常的には,病歴,身体所見,採血検査,画像検査などの特徴を総合して推定・診断することも多い.成因,予備能,合併症も含めて診断する.進行に伴い,全身性疾患としての側面が強まる.また肝細胞癌の高リスク群でもある.肝硬変の重症度,予備能の分類にはChild-(Turcotte-)Pugh分類が広く使われている.ICGやアシアロシンチによる分類,肝細胞癌合併例ではCLIP score,JIS score,進行例ではMELD scoreも有用である.
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