肥満と消化器疾患
肥満症に対する薬物療法 抗肥満薬の現状
上野 浩晶
1
,
中里 雅光
1宮崎大学 医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
キーワード:
Triacylglycerol Lipase
,
Mazindol
,
抗肥満剤
,
Leptin
,
Peptide YY
,
Orlistat
,
Sibutramine
,
肥満症
,
Cetilistat
,
Lorcaserin
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonist
Keyword:
Mazindol
,
Lipase
,
Obesity, Morbid
,
Peptide YY
,
Anti-Obesity Agents
,
Leptin
,
Orlistat
,
Sibutramine
,
Lorcaserin
,
Cetilistat
pp.1613-1619
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014025312
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日本を含めた世界中で肥満者は増加しており,2型糖尿病,脂質異常症,睡眠時無呼吸症候群,変形性関節症などの合併症も増加している.肥満者の体重が5~10%減れば,合併する代謝異常などが改善するが,食事・運動療法だけでの実現は困難な場合が多い.抗肥満薬は食欲抑制,または栄養素の吸収抑制などの機序により超過体重の減少をもたらす.日本ではマジンドールのみが使用可能であるが,海外ではオルリスタット,ロルカセリン,Qsymiaが使用可能であり,ほかにもさまざまな作用機序の抗肥満薬が治験中あるいは開発中である.本稿では開発中のものを含めて抗肥満薬について概説した.
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