NASH-病態と治療
NAFLD/NASHの治療 抗酸化治療
中出 幸臣
1
,
米田 政志
1愛知医科大学 消化器内科
キーワード:
Acetylcysteine
,
Betaine
,
Vitamin E
,
抗酸化剤
,
瀉血
,
酸化ストレス
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Acetylcysteine
,
Antioxidants
,
Betaine
,
Bloodletting
,
Vitamin E
,
Oxidative Stress
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.481-485
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013182445
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NAFLDは単純性脂肪肝と,慢性肝炎から肝硬変に至るNASHに分けられ,その両者は予後が大きく異なることが知られている.なかでもNASHは5~20年の期間を経て慢性肝炎から肝硬変に至り,肝硬変に至れば年率約2%で発癌をきたすといわれている.統計学的にはNAFLDの多くに肥満が合併していることから,治療の基本は食事・運動療法により減量することである.しかし,食事・運動療法で改善が認められないNASHの治療はインスリン抵抗性改善薬や抗酸化剤などが試みられているが,未だ確立されていない.本稿ではNASHの薬物療法,なかでもビタミンEをはじめとする抗酸化剤による治療に関して概説する.
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