NASH-病態と治療
NASHの成因と病態 二次性NASHの病態
徳重 克年
1
1東京女子医科大学 消化器内科
キーワード:
Tamoxifen
,
下垂体機能低下症
,
膵頭十二指腸切除
,
短腸症候群
,
栄養失調
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Hypopituitarism
,
Short Bowel Syndrome
,
Tamoxifen
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Malnutrition
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.453-458
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013182441
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NASHは肥満や生活習慣病を基盤として発症する症例がほとんどである.しかし,下垂体機能低下症,薬剤(タモキシフェンなど),甲状腺機能低下症,多嚢胞卵巣症候群,閉塞性睡眠時無呼吸症候群,性腺機能低下症,膵頭十二指腸切除,短腸症候群もNASHの重要な危険因子,いわゆる二次性NASHの原因と考えられている.とくに,視床下部障害も伴った下垂体機能低下症では,若年で進行も速いことから注意が必要である.さらに下垂体機能低下NASHには成長ホルモン(GH)投与が有効とされる.二次性NASHの病態の解明は,本来のNASHの治療に繋がる可能性もあり今後注目される.
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