消化器神経内分泌腫瘍
神経内分泌腫瘍の概念の変遷 WHO分類を中心に
梶原 博
1
,
長村 義之
1東海大学 医学部基盤診療学系病理診断学
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
TNM分類
,
WHO分類
Keyword:
Neuroendocrine Tumors
pp.7-11
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013116813
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1907年にOberndorferが"Carcinoid"と命名した腫瘍が後に神経内分泌学的な性格が示されるようになった.また,神経内分泌腫瘍は全身諸臓器に発生し,さまざまな悪性度の腫瘍が存在することがわかってきた.今までに,消化器神経内分泌腫瘍の悪性度の指標について,さまざまな検討がされてきた.2010年のWHO分類では,腫瘍の分化度を増殖能(核分裂像数とKi-67指数)により評価する方法が提示された.腫瘍の拡がりについては,原発部位に応じたTNM分類を用いて評価されることとなり,ほかの癌腫と同様に腫瘍の分化度と進行度の両者により治療法や予後の推定を行うこととなった.
Copyright © 2012, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.