高齢・超高齢透析患者の致死的感染症
特殊な感染症 フルニエ壊疽(ASO関連壊死)
長谷川 善之
1
,
川越 伸俊
1飛梅会はせ川クリニック
キーワード:
血液透析
,
抗細菌剤
,
デブリードマン
,
Fournier壊疽
,
腹部CT
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Debridement
,
Renal Dialysis
,
Fournier Gangrene
pp.228-230
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206392
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フルニエ壊疽は1883年にFournierにより,青年男子の陰嚢から会陰さらに下腹部へと急速に拡大する原因不明の感染性疾患として報告された.現在,その病態は会陰部の劇症型壊死性筋膜炎とされ,近年でも致死率が比較的高く,適切な治療を早期に行わなければ予後不良である.感染防御機能が低下した透析患者に発熱,会陰部から下腹部の急激な発赤,腫脹を認めた際は,本症を念頭におき診断に当たる.診断後は,速やかに緊急デブリードメントを行い,補助的抗菌薬を投与することが重要である.
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