発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014371754
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症例は62歳女性で、1ヵ月前より糖尿病に対しメトホルミン投与を開始されたが、3日前より全身倦怠感が出現したため、当センターを受診した。入院時検査所見より、メトホルミン内服による乳酸アシドーシスと診断し、メトホルミンを中止し、7%炭酸水素ナトリウムの投与を開始した。しかし、自覚症状や乳酸値は改善せず、来院6時間後に持続的血液濾過透析(CHDF)を開始したところ、乳酸値の低下とともに全身倦怠感の改善を認めた。CHDF終了後の経過は良好であったが、心房粗動が残存したため、第11病日に電気的除細動を施行したところ洞調律が得られ、心臓の躯出率も50%まで改善し、第24病日に軽快退院した。
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