CKDステージG3以降の診療と看護・生活支援
CKD薬物療法の実際 血圧・脂質・貧血の管理
森脇 久美子
1
,
清元 秀泰
1香川大学 医学部循環器・腎臓・脳卒中内科
キーワード:
Calcium Channel Blockers
,
血圧
,
降圧剤
,
高血圧
,
脂質異常症
,
脂質
,
心臓血管疾患
,
造血剤
,
鉄
,
貧血
,
利尿剤
,
慢性腎臓病
Keyword:
Anemia
,
Antihypertensive Agents
,
Calcium Channel Blockers
,
Cardiovascular Diseases
,
Blood Pressure
,
Diuretics
,
Hypertension
,
Hematinics
,
Lipids
,
Dyslipidemias
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Iron
pp.639-646
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013301685
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高血圧,脂質代謝異常,貧血は,慢性腎臓病(CKD)および心血管病(CVD)の増悪因子であり,きめこまかな管理によってCKDの進行を抑制できる.CKDにおける降圧目標は,130/80mmHg以下である.尿蛋白0.15g/gCr以上または糖尿病合併CKD患者においてはRAS阻害薬を第一選択薬とするが,高カリウム血症や腎機能低下に注意する.蛋白尿がないCKDの第一選択薬の種類は問わない.CKDにおける脂質異常症の治療目標は,CVD予防の観点から,LDL-C120mg/dL未満,HDL-C40mg/dL以上,中性脂肪150mg/dL未満とする.スタチンによる横紋筋融解症に留意する.CKDステージG3~G5では腎性貧血をきたす.Hb10g/dL以下で,赤血球造血刺激因子投与や鉄補充を開始する.治療目標は,Hb11~13g/dL,血清フェリチン値100~250ng/mLまたはTSAT 20%以上である.
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