CKDステージG3以降の診療と看護・生活支援
CKD治療総論 「CKD診療ガイド2012」について
今井 圓裕
1
1中山寺いまいクリニック
キーワード:
血糖
,
高血圧
,
糸球体濾過率
,
造影剤
,
糖尿病性腎症
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
,
Cystatin C
,
慢性腎臓病
Keyword:
Blood Glucose
,
Contrast Media
,
Diabetic Nephropathies
,
Hypertension
,
Glomerular Filtration Rate
,
Severity of Illness Index
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Cystatin C
pp.619-628
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013301681
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腎臓病に関する国際的なガイドライン作成機構であるKidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)により慢性腎臓病(CKD)の重症度分類が大幅に変更されたことを契機に,わが国でのCKD診療にふさわしいガイドラインとして,「CKD診療ガイド2012」が作成された.今回の改訂のポイントは,CKDの重症度分類を原疾患,GFR,アルブミン尿(蛋白尿)による分類に改訂したことと,糸球体濾過量(GFR)推算式に血清Cr値以外にシスタチンC値を追加したことである.降圧目標は130/80mmHg以下である.糖尿病性腎症の血糖管理目標をHbA1c 6.9%未満とした.腎性貧血の目標Hb値は10~12g/dLである.GFR<60mL/min/1.73m2のCKD患者に動脈造影を行う場合,あるいはGFR<45mL/min/1.73m2のCKD患者に造影CTを行う場合には,造影の前後に輸液を行う.腎排泄性の薬剤の投与は腎機能に応じた減量が必要である.
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