CKDステージG3以降の診療と看護・生活支援
CKD患者に対する包括的看護総論 療養生活への支援
杉田 和代
1
1聖マリアンナ医科大学附属病院 看護部外来
キーワード:
患者教育
,
専門職間人間関係
,
多機関医療協力システム
,
家族看護
,
看護相談
,
慢性腎臓病
Keyword:
Interprofessional Relations
,
Multi-Institutional Systems
,
Patient Education as Topic
,
Family Nursing
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.629-635
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013301682
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慢性腎臓病(CKD)対策の重要性は広く啓発され,診療方針も普及しつつあるが,対策の成否は治療を受ける患者の療養生活に依存する.療養生活の大半は自宅で行われ,これを支えるには当院で施行している「腎臓病看護相談」など,通院時の外来支援が重要である.患者の療養生活を支援するには多職種との円滑かつ緊密な連携も重要になる.「糖尿病透析予防チーム」や「腎臓病教室」などは患者指導と同時に,多職種相互理解の手段ともなる.CKD医療のなかで,看護師は患者の生活に立脚した患者教育や多職種と連携した生活調整の支援を担う.患者の受診行動や療養生活を援助し,末期腎不全への進展遅延,合併症の予防,さらには適切な腎代替療法開始を支えるなど,看護の果たす役割は大きい.
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