発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013181357
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マウスにおいて、ビキサロマー、セベラマー塩酸塩および現在高リン血症治療薬として開発中のポリマー製剤であるコレスチミドを経口投与した後の腸管体積についてCTを用いて比較検討した。各ポリマー製剤を500mg/kgにてマウスに経口投与後の典型的な全身CT画像を最大値投影画像として、ビキサロマー投与群の十二指腸以降の腸管は、溶媒対照群に類似した形態を示したのに対して、セベラマー塩酸塩投与群、コレスチミド投与群は溶媒対照群に比べて腸管が膨張した様子を観察した。各ポリマー製剤を150mg/kgもしくは500mg/kgにて経口投与後のマウスに対して、CT値に基づいてROIを設定し、その体積を定最化した。両条件下において、ビキサロマー投与群では溶媒対照群に比べてその体積に有意差は認めなかったが、セベラマー塩酸塩投与群、コレスチミド投与群においては腸管体積が有意に増大した。
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