特集 肝硬変 ―病態と診断の最新知見
1.病態理解(2)病理像の特徴
原田 憲一
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系人体病理学
キーワード:
肝硬変
,
病理
,
デジタル病理
Keyword:
肝硬変
,
病理
,
デジタル病理
pp.715-722
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003494
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肝硬変はあらゆる慢性肝疾患の終末像であり,原疾患の組織所見に加え,肝硬変を形成する線維化の質,局在と程度はさまざまで,また二次的な変化も加わり多彩な肝硬変組織像を呈する.しかし,原疾患の特徴的な所見が消失しcryptogenic cirrhosisと診断される症例や鑑別となるびまん性肝疾患もある.針生検による肝硬変の病理診断および新犬山分類による病期の評価はやや主観的でもあり,近年,デジタル病理および人工知能(AI)を駆使した客観的評価が一般化しつつある.

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