特集 消化器内視鏡診療における鎮静
3.トピックス(3)内視鏡クリニックにおける鎮静の実際と工夫
石原 慎一
1
,
西 理子
1
,
土屋 貴愛
1,2
1石原消化器内科クリニック
2東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
キーワード:
鎮静下内視鏡
,
内視鏡クリニック
,
鎮静剤
Keyword:
鎮静下内視鏡
,
内視鏡クリニック
,
鎮静剤
pp.75-83
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002903
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内視鏡診療において鎮静剤使用を希望する患者は,近年増加傾向にある.とくに基幹病院ではないクリニックでは,患者の要望に応えるためにさまざまな工夫が必要である.クリニックの外来における鎮静下内視鏡では,ガイドラインを参考に患者の要望と疾患背景などの特徴へ配慮し対応することが重要である.帰宅基準を明確化し,鎮静剤の適切な使用量と速度,酸素投与やモニタリングなどの安全対策を行い,合併症のリスクを最小限に抑えるように努めている.また,鎮静剤の安全性と有用性を考慮し,適切な鎮静剤の選択と投与管理により,患者の安全性と快適性を確保し,患者満足度の向上にも取り組んでいる.患者の要望や症状に合わせた鎮静の提供,痛みや不快感の軽減,患者教育の充実などを行い,患者が安心して,「また検査したい」と思えるような内視鏡検査を行うことが肝要である.
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