連載 大腸ポリープに挑む
第12回 大腸がん検診・大腸ポリープ切除後サーベイランスにおけるリスク層別の意義 ―大腸内視鏡検査の有効活用に向けて
関口 正宇
1,2,3
1国立がん研究センター中央病院検診センター
2国立がん研究センター中央病院内視鏡科
3国立がん研究センターがん対策研究所検診開発研究部
キーワード:
大腸がん検診
,
大腸ポリープ切除後サーベイランス
,
大腸内視鏡検査
,
リスク層別
Keyword:
大腸がん検診
,
大腸ポリープ切除後サーベイランス
,
大腸内視鏡検査
,
リスク層別
pp.592-597
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002609
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大腸がん検診や大腸ポリープ切除後サーベイランスにおける大腸内視鏡検査には,大腸腫瘍の早期発見・診断・治療を通して大腸癌罹患・死亡を抑制する効果が期待される.しかし他方で,大腸内視鏡検査の侵襲性,偶発症のリスクを忘れてはならない.さらには内視鏡検査に関する医療資源やマンパワーが限られていることから,大腸内視鏡検査をいかに効率よく活用するかを考えていく必要がある.その意味では,非侵襲的なツールを用いて大腸癌・腫瘍を有するリスクのある「有リスク者」を拾い上げて大腸内視鏡検査を行うという「リスク層別」の考え方は検討の価値が高い.
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