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特集 手術によらない限局性前立腺癌の治療
高密度焦点式超音波治療(high intensity focused ultrasound:HIFU)
High intensity focused ultrasound(HIFU)for organ-confined prostate cancer
武藤 智
1
,
堀江 重郎
1
Satoru Muto
1
,
Shigeo Horie
1
1帝京大学医学部泌尿器科
pp.479-485
発行日 2005年6月20日
Published Date 2005/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100349
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要旨
限局性前立腺癌52例に対して経直腸的高密度焦点式超音波治療(HIFU)を施行した。平均年齢は71.9歳,照射前のPSA値は平均6.4ng/mリットル。HIFU 6,12か月後の生検陰性率は63.2%,57.7%であった。前立腺部分照射と全照射を比較すると両者で生検陰性率は明らかな差を認めなかった。UCLA-PCIを用いたdisease-related QOLの評価では,前立腺全摘後は,排尿機能,排便負担感,性機能の項目で有意にQOLが悪化したのに対し,HIFU治療後においてはQOLの悪化を認めなかった。有害事象として尿閉(7.7%),精巣上体炎3例(5.8%),血尿2例(3.8%),直腸裂傷1例(1.9%)が認められた。HIFUは限局性前立腺癌に対してきわめて安全かつ有効な治療と考えられた。
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