連載 講座
マイクロ流体デバイス技術の消化器系臓器モデルへの応用
木村 啓志
1,2
1東海大学工学部機械工学科
2東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター
キーワード:
マイクロ流体デバイス
,
Organ-on-a-chip
,
Microphysiological System (MPS)
Keyword:
マイクロ流体デバイス
,
Organ-on-a-chip
,
Microphysiological System (MPS)
pp.587-592
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002187
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近年,創薬分野を中心に新規細胞アッセイプラットフォームとしてOrgan-on-a-chipをはじめとするMicrophysiological System (MPS:生体模倣システム)に関する研究が活況を呈している.Organ-on-a-chipは,マイクロ流体デバイスを活用して時空間的に制御された微小環境中で細胞を培養することによって,in vitroにおいて機能性の高い臓器モデルを構築することができる技術である.多能性幹細胞培養技術や遺伝子組換え技術の進展に伴って,比較的容易に正常細胞や疾患モデル細胞を取り扱えるようになってきたことから,Organ-on-a-chipはこれらとの組み合わせによって動物実験の代替となりうる高度な細胞アッセイ系として,創薬分野以外にも医学や生物学の研究分野での実用化が期待されている.
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