特集 胆石症の診療方針
2.胆石症の診断
小川 貴央
1
,
伊藤 啓
1
1仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
キーワード:
胆石症
,
胆囊結石
,
総胆管結石
Keyword:
胆石症
,
胆囊結石
,
総胆管結石
pp.493-498
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002174
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胆石症の症状は,心窩部や右季肋部の疼痛,悪心・嘔吐,黄疸などである.胆石症の一次検査は,血液・生化学検査,腹部単純X線検査,腹部超音波検査である.腹部超音波で,結石は音響陰影を伴う高エコーとして描出される.一次検査で診断がつかない場合には,CT,MRCPが有用であるが,5 mm未満の小結石では診断能が低い.EUSは手技の習熟が必要であるが,小結石でも診断可能である.ERCPやIDUSは膵炎などの重篤な有害事象のリスクがあり,急性胆管炎の合併例など治療を前提にして施行するべきである.
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