特集 Cold polypectomyの課題
巻頭言
鶴田 修
1
1聖マリア病院消化器内科
pp.5-6
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002052
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現在本邦においてcold polypectomyに関するガイドラインが存在する臓器は大腸のみである.大腸においては ① 安全性,② 簡便性,③ 経済性などの観点からcold polypectomyの有用性が認められ,ⅰ)切除断端,とくに下方(筋板を含めた粘膜全層切除や粘膜下層までの切除)における不完全切除の可能性,ⅱ)burn effectがないための腫瘍遺残の可能性,などに疑問を残しながらも一般病院でも盛んに行われるようになってきている.一方,腸壁の薄さや胆汁・膵液のため通電を伴う内視鏡切除を行うと大腸よりも穿孔の可能性の高い十二指腸や小腸領域においても,その有用性の検討が試されるようになってきている.
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