連載 内視鏡の読み方
好酸球性食道炎の臨床画像所見
小田 丈二
1
,
入口 陽介
1
,
冨野 泰弘
1
,
依光 展和
1
,
園田 隆賀
1
,
細井 董三
1
1東京都がん検診センター消化器内科
キーワード:
好酸球性食道炎(eosinophilic esophagitis)
,
画像所見
Keyword:
好酸球性食道炎(eosinophilic esophagitis)
,
画像所見
pp.681-685
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001797
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好酸球性食道炎(eosinophilic esophagitis;EoE)とは,食物や空気中の物質が抗原となって,好酸球を中心に食道粘膜に慢性炎症性変化を引き起こすアレルギー性疾患である.嚥下困難やつかえ感を主訴とし,食道上皮への好酸球浸潤を特徴とする.1977年Dobbinsらが好酸球性胃腸症(eosinophilic gastroenteritis;EG)に伴う食道病変として報告し,1978年にはLandresらがEEとして初めて報告した.当初,小児アレルギー疾患として認識されていたが,欧米においては成人にも多いことが知られるようになり,本邦においても認識されるようになってはきたが,まだ認知度は低いのが現状である.本稿では,EoE症例のX線および内視鏡検査における特徴的な画像所見を中心に述べる.
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