特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
鑑別が必要な疾患
好酸球性食道炎
古田 賢司
1
,
木下 芳一
1
1島根大学医学部第2内科
pp.816-820
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106791
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ポイント
◎成人において最も多くみられる症状は嚥下困難で,次いで胸やけがみられる.
◎内視鏡像としては,縦走する溝状裂孔,白色の点状浸出物の付着,輪状の狭窄が特徴.
◎内視鏡像が正常とみえる症例が30~40%程度存在する.
◎内視鏡下で食道粘膜の生検を行うと高倍率視野で1視野あたり15~25個以上の上皮内好酸球を認めるのが特徴.
◎厳密にいえば,PPIでは改善がみられずステロイドが著効する.
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